vol.15 秋バテってご存知ですか?秋の食欲不振には要注意!

第3回目のコラムでは季節に関する話題として秋バテとは何か、秋バテの予防・改善についてご紹介します!

 厳しい暑さや天候不調の続いた9月が終わり、少し涼しくなり始める10月に入りました。美味しい食材が出回るこの季節は、食欲の秋。ですが、この時期になると食欲不振や疲労を感じている人も多いのではないでしょうか。“なんとなく元気がない”、“体がだるい”、“食欲がない”…そんな症状が出ている方、ひょっとしたらそれ“秋バテ”かもしれません。

夏バテならぬ“秋バテ”にご用心

 夏の猛暑を乗り越え、暑さが落ち着いてくる季節の変わり目に、なんとなく元気がない、だるい、疲れが抜けない、食欲がない等の体調不良を感じている人もいるのではないでしょうか。夏の暑さに体がついていけず、体調を崩すことを夏バテと言いますが、夏から秋にかけての季節の変わり目に起こる体調不良を“秋バテ”と言います。秋バテは季節が夏から秋へと進み、朝晩と日中の気温差が大きくなります。それに対応する為に体温調節を行う自律神経ががんばりすぎてしまう事でエネルギーを使いすぎた結果、“秋バテ”になってしまうと言われています※1。こうした自律神経の乱れが胃腸の働きを低下し、食欲不振が起こりやすく必要な栄養が不足しがちになります。

秋バテによる栄養不足で引き起こるリスク

 栄養不足が続くと体を動かす機会が減ってしまい、筋肉量が減少するサルコペニアを引き起こしてしまう可能性があります。加齢により筋肉量は減少してしまいますが、活動量が減ることで更に筋肉量が減少してしまいます。筋肉量の減少は怪我のリスクを高めます※2。その他にもロコモティブシンドロームなど栄養不足は体に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。

秋バテ予防

 秋バテの予防と対策には食事、睡眠、運動を心掛けた規則正しい生活が有効です。秋に積極的に取りたい栄養素はビタミンB1、ビタミンC、タンパク質の3つです。ビタミンB1は豚肉や卵などに多く含まれ疲労物質を分解する働きがあります。ビタミンCは野菜と果物に多く含まれておりストレスを軽減させる働きがあります※3。最後にタンパク質は肉類、魚類に多く含まれ、疲労回復と筋力の維持を助けてくれます。また、食事を決まった時間に食べることで体内リズムが整い自律神経を整えることが出来ます。運動習慣の一つとして、ヘルサポが平日の16:45~20:00に北部生涯学習推進センターで行っているJOYBEATを活用した運動教室に参加してみるのもいいでしょう。JOYBEATでは有酸素運動やヨガ、ストレッチといった様々なプログラムがあり誰でも気軽に楽しく参加することができます。

JOYBEATの様子

JOYBEATの様子


【参考文献】
1)ANNnewsCH.(2023).「『大』秋バテに注意!異例の猛暑で消耗…回復しないまま秋バテに…医師に聞く対策」ANNnewsニュース公式YouTubeチャンネル,2023年9月15日
 https://youtu.be/9Uh-Q3yDUBY?si=rSFnZAW1UamBwpSi
(参照日 2023年9月19日)

2)厚生労働省.(online). e-ヘルスネット サルコペニア
 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-087.html
(参照日 2023年9月21日)

3)全国健康保険協会.(2018).秋バテしていませんか?
 https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/tottori/cat070/2017042501/2018040405/30081701/
(参照日 2023年10月11日)

担当:名桜大学ヘルスサポート3年 伊波奈津美、1年 中山紗矢香